日本ごみ列島(1)

2008年04月16日

大牟田市 花見客のごみ山積み 「持ち帰り」守られず 処理費用も重荷に

花見のピークとなった5、6日、大牟田市(福岡)の桜の名所である延命公園(昭和町)や甘木公園(甘木)は花見客でにぎわったが、今年からごみの持ち帰りが原則となったにもかかわらず、飲食物の残りなどが大量に捨てられた。ごみ分別の委託費も膨らみ、関係者は頭を痛めている。

同市は、市管理の両公園にはごみ箱を設置していないが、大牟田観光協会が毎年、花見シーズン中に限って、ごみ置き場を設けてきた。だが、家庭ごみが持ち込まれるなどしたため、市と観光協会が話し合い、今年から空き缶やペットボトルの「リサイクルステーション」を延命公園に3カ所、甘木公園に2カ所それぞれ開設した。同ステーションには、その他のごみを置かないように「ゴミ捨て厳禁」の看板も立てた。
ところが同ステーションにはリサイクルごみ以外も捨てられて山積みになり「ごみは昨年よりむしろ増えた」(同協会)という。市民から「せっかくの桜が台無し」と苦情も寄せられている。
観光協会は13日までの花見期間中、市シルバー人材センターに委託して、ごみを分別。人件費やごみ袋費用として、期間中に数十万円がかかる見込みという。
同市によると、昨シーズンは両公園で約3.7トンのごみが捨てられた。市環境業務課は「来シーズンは事前に、持ち帰りや分別について事業所や団体に啓発チラシを配布するなど、マナーアップを呼び掛けたい」としている。

【西日本新聞 4月8日】

◇ ◇ ◇

ゴミ有料化でコンビニ悲鳴

上越市(新潟)で4月から家庭ごみが有料化された影響で、コンビニエンスストアのごみ箱に捨てられるごみが増えている。同市などのセブン―イレブン35店で作る上越地区オーナー会は15日、臨時総会を開き、対策を話し合うとともに、市民への協力を呼び掛けた。

同市では4月から「燃やせないごみ」「燃やせるごみ」「生ごみ」の3品目でごみ袋の有料化を実施。同会によると、これまでも各店には家庭などから持ち込まれるごみが多かったが「有料化後、可燃ごみが各店平均で1・5倍ほどに増えた」という。
ごみは各店が料金を負担し、収集業者と契約して処理。同市では同月から事業系可燃ごみの処理手数料が値上げになったこともあり、「サービスの一環としてごみ箱を設置してきたが、このままでは限界だ」という。

総会では、各店のオーナーが「野菜くずやおむつなどが一袋にまとめて捨てられる。夜にかけて多く、1時間で2、3回も袋を取り換えなければいけない状況だ」などと報告。古タイヤや包丁、注射針などが捨てられた例なども上げられた。
対策としてごみ箱を店内に移した店からは「3分の1ほどに減った」という報告もあったが、客離れを懸念する声も強く、サービスとのはざまで悩む苦しい状況が浮かび上がった。
会議では「行政との連動も模索し、市民に訴えることができたら」などの意見が出た。同会の岡村徳吉会長は「われわれだけでなく、全コンビニに共通の問題だ。マナー違反は一部の人だけだと思うが、市民に理解と協力をお願いしたい」と訴えていた。

【新潟日報 4月16日】


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Posted by ごみもあい at 05:30│Comments(0)NEWS 530
 
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